2020年10月28日水曜日

英語教育講義 第5回

  今回の授業ではバランスの取れた学習法について習った。これは4つの柱から成り立っている。

①Meaning-focused input 

②Meaning-focused output

③Language- focused learning

④Fluency development 


 ①    これはリスニングとリーディングを通して学ぶ。そして理解し、知識を得て楽しむことが大切である。ポイントとして、すでに知っている物を使ったり(母語で見たことあるもの)、自分が興味があり、理解したいものを教材として使う。大体95〜98%ほど単語や話の内容を知っているものがいい。そしてコンテクストから残りの5%ほどを推測することが大事である。かつたくさんのインプットを行い、inputの積み重ねを行うことが大切である。

例)多読、リスニング、テレビや映画を見る


 ②    これはスピーキングやライティングをとして学ぶことができる。インプットで得た学びや情報を誰かと共有したりそれを使ってコミュニケーーションすることが大切である。また、インプットと同様に既に知ってるものを教材として使う(ほとんど知らないものは扱わない)。そしてもとも大事なことは誰かにメッセージを何かしら伝えようとすることだ。

 そしてアウトプットを行うときには communicative strategies(mmとかwellとか)を使って会話に沈黙がないようにする(これにより相手に安心感を伝えることができる)。またアウトプットする機会を多く得ることが大事である。

例)会話、スピーチを行ったり、誰かに教える。手紙を書く、誰かにメモ書きを行ったり、日記を書いたり、どうやって行うのかを教えたりする。


 ③    これの主な目的は伝えたいことを扱うということだ。そして言語自体を中心に学ぶ。経験も大事だが、暗記でしか覚えられないものもある。

例)フラッシュカード、多読、例文の暗記、辞書の使用、ディクテーション


 ④  これは英語の4技能(reading, listening ,writing and speaking) を含む。意味を中心に学ぶ。使用するコンテンツはだいたい知っているもので、意味をとって誰かに伝えることが大事になる、これらの動作をより早く行うためのプレッシャーが大事になる。また、これはインプットやアウトプットを通して行われる。

例)速読、スキミング、反復、1文1文ずつ聞く


 次に学習のコツを部分ごとに分けて習った。

 インプットでは推測すること、アウトプットでは考えること、発音と音声では正確に真似ること、文法では説明を見てもわからないものは無視すること、そして中学から高校1年生程度の文法をマスターすることが大事である。

 ここで文法について思ったことではあるが、なぜ中学から高校1年生程度の文法をマスターすべきなのかがわからない(訳ではないが、その人が求めている英語のレベルやテストで変わってくるとは思っている)。自分の経験から言えば、中学生以上の高校生や大学生(また、日常会話以上を求めている人達)であれば高校で使用する文法書を使用するのが良いと思う。

 私が高校3年の時、中学レベルの英語の知識も危うかった。そこでネットで調べてどうすればいいか調べたら、中学校レベルの文法をマスターしろと出てきた、それで買ったが結局せずに高校の文法書で勉強した、そこで気づいたことがある。

 それは中学で習った英語の文法は高校で習った英語の文法と同じことだ。ただ覚える内容が増えただけなのだ。わざわざ中学校の文法を勉強して、高校の文法を勉強するなんて二度手間ではないかと思った。

 これに関しては、自分の意見であり、自分の経験から言えることで正しいことではないかもしれないが、本当に謎に中学校の文法をとりあえずやれっていう風潮は好きではない。

 ここであなたは英語が得意だったからと述べる人がいるが、それは大間違いである。もうかれこれ、高校を卒業してから出会った人たちは皆私を英語がもともと得意だったんでしょと言う。私はこれが苦手だ。そんな事実全くの嘘であるのに、今の自分を見ても信じてくれる様子のかけらもない。

 これも推測だが、これは「英語できるやつ凄い、なんでもできる」と言う呪いだと思っている。自分も英語が全くの苦手だった時思っていたことだ。今では本当にこう思われると気持ち悪く感じる。つまり嫌悪感だ。英語はツールであることを忘れがちだ。それができて多くのことに挑戦できる幅を広げることも可能である。しかし、多くの人は英語ができれば全てが可能どころができることになっている。英語にどんな万能性を求めているのか。これは授業を受けたり、周りの学生と触れ合って思った自分の最近思ったことである。


1 件のコメント:

  1. 日本語にも理解できる語彙と使用できる語彙がありますが、英語となるとその差はさらに広がるのではないでしょうか。せっかく単語や表現を学ぶのであれば、使えるようになれるように、meaning-forcusedの学習をこころがけたいですね。(小川)

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