2020年10月14日水曜日

英語教育講義 第3回

  今日の授業は母語の影響についてであった。まず、音の識別や音が似ていると第2言語話者は混乱しやすい。言語の習得の天才は赤ちゃんである。生後6〜8ヶ月であるとどんな音でも識別可能で、それ以上になるとどんどん識別できる音が減ってくる。これは効率性を求めるからである。また転移という言葉があり、ある言語とある言語が似ていたり距離が近いと正の転移(良い影響)が見られ、逆に遠いと負の転移(悪い影響)が見られる。この時、母語と第2言語に正の転移があるほど学びやすく、逆に負の転移があるほど学びにくい。

 また、グループディスカッションでは母語の影響の悪い面と良い面について話し合った。悪い面においては、次のような意見が出た。


・発音において、日本人はあまり英語と発音が似ていないのでネイティブスピーカーと話す時に自分の下手さに引目を感じる。

・日本人はあまりディスカッションをする機会がないので、実際に他国の方とディスカッションする時、意見をしないため変に見られたり、心配される。

・日本語を学んだ他国の人の多くが、「食べるです。」というように動詞の終止形の形+です(助動詞)になっている。これは言語の文法的な違いのせいであるだろう。


 次に母語が与える良い面や、他言語与える良い面についての意見である。


・母国語で話者に悪い面を与える時があるが(たとえば日本人は話し合いが苦手)、英語を勉強することで話し合いに慣れた。

・中国語は英語に発音や文法が少し似てたり、日本語で使う漢字の意味と似てることがあり、学びやすいと感じる。

・日本語よりも英語の方が慣れているので、韓国語よりもフランス語の方が簡単に感じる。


という意見が出た。私的には母国語で英語に良い影響与えたとはあんまり感じないが、あまり言語的に似ておらず、違うという点があるからこそ学んでいて楽しいと思うので、日本語と英語が似てなくて良かったと思いました。

2 件のコメント:

  1. 確かに、非常に異なる言語だからこそ楽しいということもありますね。言語の距離が遠いということは、文化面にもある程度の距離があると思うので、新しい発見や新鮮さを感じることができるのではないでしょうか。(小川)

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  2. Some studies say that learning languages which are quite different from L1 gives our brains good stress and stimulus. I'm glad to know that you are learning a lot from the group discussions.

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